一生の秘密(笑)。カブトムシ取り成功に隠されたある出来事。
- socom5055

- 2019年4月5日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年11月23日
私の息子が幼い頃、カブトムシを飼いたいと言い出した。そこで、昆虫ショップで購入するのではなく、父子で「カブトムシ取りという冒険」に挑戦することにした。まったくの素人だ。ネットで生息地を調べ、虫取り網と懐中電灯を装備し、日が暮れてから車で出発。クヌギの木が並ぶ真っ暗な山道に、車を停めた。幼い息子と二人で、徒歩で、懐中電灯でクヌギを照らしてまわる。30分が経過したが、カブトムシは1匹も見つからなかった。
通りかかった車が、そばで停車した。2人の男が降りて来た。2人でカブトムシを取りに来ているということだ。2人はプロの販売業者だった。2人が言うには、カブトムシは実は、ある特定の木にしかいないということだった。「教えましょうか?」と言ってくださったが、息子と2人で自力で取るのがテーマである。もう少し頑張ってみます、と遠慮した。
それから1時間が経過しても、カブトムシは見つからなかった。先ほどの車が、また通りかかった。カブトムシを取り終え、もう帰るようだ。運転席の男が、後方の木を指さして、「勘やけど、あの木ぐらい、いそうな感じがするな」と言った。
その木を見に行った。すると、何と、カブトムシがいた。それも、オスとメスの2匹だ。息子と2人で、夢中で掴まえた。
帰宅し、息子が母親にカブトムシを見せた。母親はまったく期待していなかったようで、「凄い!」と私たち父子を褒めてくれた。素人がカブトムシ取りに挑戦して、1回目で、見事に成果を上げたのだ。神が努力を認めて、味方してくれたとすら思えた。本当に良い思い出だ。息子にとっても、父親を誇りに感じた良い思い出になっているだろう。

その可能性に気づいたのは、1週間もたってからだった。布団の中で眠りにつこうとしているときに思い浮かんだ、ある疑惑。
そんなに都合良く、カブトムシが教えられた木にいるものだろうか?
オスとメスがセットでいるものだろうか?
ちょうど取りやすい高さにいるものだろうか?
私は、布団の中で感謝の手を合わせた。
「販売業者さん、仕込み、ありがとうございました!」
この件については、未だに妻子には告白していない(笑)。
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