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本づくりを通しての著者の考え方の変化



神戸での5時間の取材・録音を元にして第一稿を提出したのが12月。著者はチェックし、本づくりにもう少し時間をかけたい、考え直したいということになった。きわめて、前向きに。


そもそもの始まりは、このブログの他のページに書いた以下の記述。


『私は魚のようなもので、動いていないとダメ。風が吹いてきたら、それに乗り、水が流れてきたら一緒に流れ、そんな感じで生きてきた。』


これは、ほぼ著者の言葉の再現だが、微かな違和感があったという。この違和感が始まりだった。そして、


『もしかしたら、逃げていたのでは?』


という疑問が湧いたそうだ。さらに、せっかくの本づくり、きれいごとだけでいいのかという疑問。本なんだからそれでいいのでは、という再度の疑問。


これまでの経緯をまとめると、こうなる。


◎私は、たくさんの人々のDNAを受け継いで生きている。父母の画像とエピソードを残したい。アルバムの断捨離も兼ねて。



◎父母のこと、自分のことも、子ども、孫、もしかしたらもっと未来へ伝えたい。どのような様子で、どのような価値観を持っていたかを、豊富な写真とエピソードでつづりたい。



◎私は、60歳になってようやく大人になった。私は流れるように生きてきたが、逃げていたこともあるのでは?



◎すると、次々とさまざまなエピソードを思い出した。(これは、面白かったそうだ)。あのときは、私の幼さがいけなかったのでは?あのときのこと、感謝するべきだったのでは?



◎改めて思い出したエピソード、気持ちを整理して、家族を中心にまわりの人への感謝の気持

ちを書き残したい。



◎名前も知らない父方の父母についても、もう少し調べてみたい。



おそらく、変化しないであろうまえがきのほんの一部。


『ロマのDNA


私は、母方の祖父母までしか知りません。父方の祖父母は早く亡くなっていますので、話の中でしか知りません。私にDNAを受け継がせてくれた人たち。有名ではない、普通の人だけれど、きっと一生懸命に生きてきたのだと思います。知っていることだけでも、書き残したい。子どもや、孫や、もしかしたら、その先の未来へ伝えたい。そんな思いから、ペンを取りました。』


おそらく、変化しないであろうあとがきのほんの一部。


『月の光を浴びながら


自分が一人でここに生まれてきて、存在しているんじゃない。一生懸命に生きて、生き延びてきたたくさんの人たちからのDNAを受け継いで、私がいまここに存在している。私はこの奇跡に感謝します。これからも感謝しつづけて生きていきます。』



ご意向を聞き、メールでの追加情報のやりとりを経て、2月初めに第二稿を提出した。現在、著者はチェック、加筆、次々と思い出し、考え直し中。本づくりの、一番楽しい局面かも知れない。




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